外遊帳 2016 春

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6月19日(日) 初めて自分のタックルでブリを釣った。

人生3度目のブリ釣行。今回は初めて自分のタックルでブリ釣りに挑戦だ。

土曜日22時に待ち合わせ場所に着き、キンゾーさんの車で積丹を目指す。
積丹など、いつブリだろう。

仮眠がほどんどできず、睡眠不足による船酔いが心配だったが、海は比較的穏やかで終了まで元気に竿をしゃくることができた。
しかし、その間、アタリは一度のみ。思えば、前回も、その前も、ブリがヒットしたのは1尾だけだった。


キンゾーさんのお友だちのSさん。初めてだと言うが、全くそんな感じはしなかった。

いつかは、一日に10回もヒットするという日に乗船したいが、それでも、これまで坊主がないことを有難いと思うべきか。食べる分には1尾で十分の魚だし。

私に魚がヒットしたのは、船の中で最後だった。これも、前回同様だった。それでも前回は、その前にアキアジを何本か釣っていた。
船の中では最後だったが、まだ6時を少しすぎたくらいのヒットだったので、この後何本かは釣れると期待したのだけれど、残念ながら最後までそれ以上のアタリはなかった。


初マイタックルでの釣果は、やはり嬉しかった。

渋い日で、一番釣った人でも3本。2本釣った人が何人かと、1本きりが何人か。一緒に行ったキンゾーさんは1本で、初めてブリ釣りをしたというキンゾーさんのお友だちが2本釣った。Sさんというこのお友だち、釣りあげた2本以外に、かなりの大物を掛けたのだがバラしてしまった。あの固いブリの竿がバットからぐんにゃりと曲がり、竿先が海に突き刺さりそうになっていたが、どれほどの大物だったのだろう。もったいなかった。残念だ。

羨ましかったのが、後ろで釣っていた釣り人のあげたヒラメだ。50cmほどだったというが、随分と大きく厚みがあるように見えた。何人分の刺身がとれるだろう。いいなー。

私の釣ったブリは、船長いわく3キロか4キロぐらいだという。家でメジャーを当ててみると、尻尾の先から計って70cm。ブリとしては小さいが、それでも普段自分が釣っている魚に比べたら大きい。同サイズのカラフトマスとは厚みが違う。もちろん引きはもっと違う。

私の安物の竿とリールでも釣れることが分かったので、今度こそ複数尾をおみやげにしたい。
あ、今回も、なぜか船長におまけを2本も貰ったので、複数おみやげにしたのだけれど(^^)

帰ってからは、殆ど寝ていない体に鞭を打って魚を捌いた。
上の娘はモツポンが大好きで、下の娘は刺身に目がない。
この日は父の日だったので、夕飯の時、上の娘からはエビスビール、下の娘からは手作りパンケーキのプレゼントがあった。
エビスビールは分かるが、フルーツと生クリームの乗ったパンケーキはどういうことだろう。
美味いつまみと美味いビールで幸せだと言っている私の舌が、「やめてくれ〜、そんなものを口に入れないでくれ〜」っと言っていたが、止むを得ず、甘いパンケーキを口に入れた。
一口食べて、
「うん、おいしい!」
という感想を述べた。述べるしかないじゃないか。

翌日からはブリシャブ、ブリ大根、ブリの照り焼きなどを作って家族に振舞った。




「これからも美味しい料理を作ってください。」という手紙が添えられていた。

6月6日、7日 平日2連休!

超珍しい、平日2連休。天気も良さそうだし、家庭のあれこれもないので釣りやら鳥見やらに使える!

6日の午前中に平日にしかできない役場関係のいくつかの雑多な用事を済ませた。原付きのナンバーをゲットしたので、いよいよ、私の相棒が公道を(30kmほどで)疾走する時も近い。

午後、どこに行こうか迷ったが、数日前に降った雨で増えた川の水が、何やら丁度よく落ち着いてきているように見えたので、近くの川へニジマスを狙いに行った。

川底がとても滑った。私のウェーディングシューズの靴底はゴムのブロックパターンなのだが、この底は、苔の生えた岩盤が多い渓には全く向かない。何度も転び、岩にすねを強く打ちつけたりして、散々だった。しかも、魚も全く出ないしね。

諦めて折り返し、行きにルアーを打ってきた流れに今度はダウンクロスでルアーを流しながら帰っていると、ある早瀬でLLサイズの魚がルアーをめがけて浮上し、コツっとルアーに触って、また川底に帰っていった。
心臓の鼓動が大きくなり、手も震えるサイズだった。60cmオーバーは固い。70cmあるかも。
同じ所に、もう一度ルアーを投げ込む。反応はない。
もう一度・・・だめ。
ルアーを変えてもう一度・・・だめ。

少しポイントを休ませ、ルアーを少し大きめのミノーにチェンジし、ポイントの大分上からルアーを流し込み、ポイントのあたりでステイさせた。すると、ガツッと魚が食った。
よしっ!っと、瞬間思ったが、ジャンプした魚のシルエットは、さっきの魚よりも随分小さい。
引きはそれなりに強いが、それほど抵抗せずに岸際に寄って来た。
あげると、30後半のマッチョなニジマスだった。
きみじゃないんだけどなーと思いつつも、綺麗で太い魚体に、今日の所はお前でかんべんしてやると、釣り場を後にした。


サイズはともかく、太く美しい魚だった。

翌7日は、6時前に家を出て海を目指した。なんと、平日なのにキンゾーさんが既に海で釣りをしていて、しかもアメマスを釣ったという。そして、これから仕事だからもう帰るとの連絡・・・。恐るべしキンゾーさん。



アメマスは2〜3時間やってやっとチビ2匹。
その後は鳥見に切りかえて、海沿いから山まで鳥を見て歩いた。
釣り場へ続く林道で、コサメビタキが何カ所かで巣作りをしていた。
クモの巣やら苔やらを使って、上手に巣を作るのがおもしろくて、アメマスを釣っている時間ぐらいそこで彼らを観察していた。
山は、緑が濃くなり、鳥などは探しづらくなっていたが、それでも動物の気配は濃厚だった。


コサメビタキが夫婦で巣作りをしていた。


ミソサザイがすぐ目の前の草の影でないた。まだ、こちらには気づいていない。

5月15日(日) 山で花見 鳥見

娘のソフトボールの練習試合があった。チームのエースが肉離れだかで試合に出られないそうで、娘がこの日はピッチャーをやるそうだ。そうと聞いたら当然応援に駆けつけようと思っていたのだが、「来なくて良い」というので泣く泣く山へ花と鳥を見に行った。冬に買ったレンズとカメラは娘のソフトボールを撮影しようと思って買ったものだったのだが、断られたら仕方がない。仕方がないから鳥を見に行こう。
山はきっと桜が満開だ。花と鳥を愛でに行こう。

昔住んでいた町の山は満開まであと少しという時期だった。
ヤマゲラの声を頼りに散策すると、夏の鳥が山盛りいた。
少し開けた場所に桜の木が何本かあり、倒れた木がちょうどベンチのようになっている。
誰もいない山の空き地で、一人花見&鳥見を楽しんだ。


ヤマゲラ。少し爬虫類的な鳥だと感じるが、どうだろう。


ツツドリ


アカハラ。まだ満開ではない山の桜に、次々と野鳥がとまった。

実はこの日の一番の目当てはルリビタキで、私はこの鳥の撮影チャンスに恵まれない。
魚釣りで訪れた阿寒湖畔では、2年連続でほんの手の届くぐらいの距離でも人を怖がらないルリビタキに出会ったが、カメラを持っておらず撮影することができなかった。
他の場所でも時折見かけるが、ブルーのオスがいなかったり、いてもすぐにどこかへ飛び去ってしまったりと、つくづくこの鳥とは相性が悪いのだ。




オオルリもキビタキも好きな鳥だが、今日はお目当てではなかった。



しまいには、ヤマセミまであらわれてくれた。

この日も、ルリビタキを探して渓流沿いを散策したが、キビタキやオオルリといった普段ならば会えば嬉しい鳥たちは次々と出てくれるのだが、ルリビタキだけが出て来ない。一度だけ、ちらっと現れたが、すぐにどこかに姿を消し、その後随分待ったが再び出て来てはくれなかった。

一番愛想の良かったのがエゾライチョウの夫婦で、私と一定の距離を置きつつも逃げたりはせずにせっせと林の中を歩き回り何かをついばんでいた。あとひと月もすれば、しばらくしたらまた来てみよう。そうすれば、今度はヒナ連れに会えるかもしれない。


あまり人を恐れずに餌を探していた。

さて、娘の練習試合、結果は1勝1敗だったそうだ。
ヒットも打ったそうで良かった良かった。
「父親が見に来ないと調子がいい」
というジンクスができるかもしれない。


4月15日(金) 強風


朝一は小雨が降っていた。晴れてくるにつれて、風が吹き始めた。

荒れるという天気予報だったが、時間ごとの予報で見ると、雨も少しだけのようだし早朝は風も弱いということだったので、暗いうちに家を出て釣り場を目指した。

平日だというのに、すでに6、7人の釣り人が竿を振っていた。
対岸にも数人入っているようだ。

さっそく準備しながら、釣り人たちの様子を見るが、釣れている感じはしなかった。
あれ?と、気付くと、タックルボックスが一つない。
家で、3つになっていた、河口域とウミアメ用のルアーを2つに整理したのだが、そのうちの一つを置いてきたしまったようだ。
まあ、私にしては、まだマシな失敗。小さい忘れものだ。どうってことはない。
それに、車の中を漁ったら、いつか買っておいた新品のミノーと、リサイクルで買ったスプーンが2個見つかったしね。逆にラッキーじゃね?

川に近づくと、小さなライズがあった。そこへ投げると、スプーンにカツッというアタリがあった。
なんだ、いるじゃないか。



40cm半ばのアメマス。まだ、本来の河口アメの太さとパワーはない。

たまにルアーに違和感を感じたり、魚が跳ねたり、追ってきたりしたが、なかなか状況は厳しく、結局40半ぐらいのが一尾釣れたぐらいで、まったく魚の気配がなくなってしまった。
そして、代わりに強風が吹き始めた。

ひどい風で、足元の砂が地表を川の水のようにひっきりなしに流れて行く。
家に帰ってから、アメダスで確認すると10mとか11mとかという風だったが、これは平均値なので、瞬間最大なら20mは行っていたと思う。

向かい風だったが、風を横から受けるようにルアーを投げるよりは、風に向かって真っすぐに投げた方が、ラインが撚れないため、まだ釣りになった。
だからと言って、風に向かっては歩けないほどの風だったので、釣り人も皆帰って行ったし、後から来た釣り人も少しだけ竿を振っては、諦めて帰って行った。

こんな強い風の中釣りをしていることが可笑しくて、なんだか釣れない癖に上機嫌でいつまでも釣りをしていた。それでも、そろそろ限界かなと思った11時ごろ、不意にロッドに重さが加わった。
まあまあのファイトをした魚は、手尺で50半ばのアメマスだった。


もう一声というサイズだが、あの状況の中で釣れたということが嬉しい。

その魚で釣りは止め、その付近の雁をゆっくりと見周り、家に帰った。
この間会った野鳥の会の人たちが、シジュウカラガンが増えていると言っていたので、どっかにいないかなあと見て回ったが、見つけることはできなかった。

ユリカモメが、何かの稚魚の群れの中に飛び込んでは食べていた。鮭稚魚か?


ところどころに、ガンの群れがいたが、おめあての「レアモノ」は見つけられなかった。

この後、雁たちは北へ旅立つ。
ノビタキやアオジと言った、夏の小鳥たちがやってきた。
これは毎年のサイクルで、十勝にもやっと春が来る。

夕方早めに家に着き、犬を散歩させ、洗濯をし、夕飯を作った。
上の娘のリクエストは「クリーム明太子パスタ」だった。
作ったことがなかったので、ネットで調べて適当に作った。
まだまだ改良の余地ありの味であった。


美味しかったけど、生クリームが多すぎてちょっとクドカッタ。シンプルな方が好きかも。



4月10日(日) 仕事へ向かう道で鳥見をする


肉眼で見ると白鳥しか見えないのだが、双眼鏡で見ると白鳥の周りに無数の雁がいるのだ。

3月の終わりから4月の初めまでは、白鳥や雁の群れが職場付近のデントコーン畑にやってくる。

今日は、休日出勤だったが、勤務時間がゆる〜い設定だったので、いつもよりずっと遅い時刻に家を出て、いつもよりずっと日の高い時間帯に雁を観察することができた。雁も白鳥も畑に残った去年のデントコーンを食べているように見えたが、あれほどたくさんの雁たちが食べるほどのコーンが残されているとは到底思えないのだが、何のために毎年この地に立ち寄るのだろう。

普段の出勤はもっと早い時刻なので、かなり寒い中雁を観察することになる。
しかし、その10分、20分の時間がまだ半分寝ぼけた脳を強制的に目覚めさせるのだから、まんざら仕事にとっても無益ということではないのかもしれない。

などと、自分の行動を正当化してみるが、そんな言い訳も必要ないな。

私は私のペースで楽しくやればよいのだから。






家の前の並木路に今年もキレンジャクが来た。
雪が融けて出てきた、昨年のナナカマドの実を食べに来たようだ。
雪が隠してくれていた、ポイ捨てのカンやらビンやらも地表に出てきてしまって不快だが、
「ゴミ捨てんなよ〜」
などとは、彼らは思っていないだろうね。